秋月で手に入るINA219のほかにINA226があるらしい。
INA219はPGA内蔵で4段階のレンジがある。INA226にはないがADC精度が12bitから精度16bitに上がっている。
シャント抵抗の電圧レンジはINA226の方が小さく–81.9175~81.92mv。INA219はレンジによって異なりPGA=1/1だと0~±40mv、PGA=1/8だと0~±320mv(±は-320mV~+320mVということみたい)。
分解能、測定レンジは
- INA219で100mΩ、PGA=1/1の時
0.040V/0.100Ω=0.4A:最大0.4Aまで測定可能
0.4A/2^12bit ≒ 0.1mA:分解能
- INA219で100mΩ、PGA=1/8の時
0.320V/0.100Ω=3.2A:最大3.2Aまで測定可能
3.2A/2^12bit ≒ 0.8mA:分解能
- INA226で100mΩの時
±81.92mV/0.100Ω=±0.8192A:-0.8192A~+0.8192Aまで測定可能
0.8192A/2^15bit = 0.025mA:分解能
- INA226で10mΩの時
±81.92mV/0.100Ω=8.192A:-8.192A~+8.192Aまで測定可能
8.192A/2^15bit = 0.25mA:分解能
(注:INA226でADCは16bit出力、そのうち1bitが符号)
最大0.4Aはきついので候補は
- INA219で100mΩ、PGA=1/8
- INA226で100mΩ
- INA226で10mΩ
に絞られる。分解能0.025mAもいらないし、最大が高いので
- INA226で10mΩ
は
- INA226で100mΩ
よりも良く見えるが
INA226 high side current sensor « ズレズレなるままに
によると
- INA226で10mΩ
は1mA測定時の測定誤差が100%以上もあるようだ。
また
- INA219で100mΩ、PGA=1/8
でも1mA測定時の測定誤差が80%程度ある。
- INA226で100mΩ
では10%ちょいなのでその面ではこのオプションが一番良い。
- 1mAでの測定誤差十数%をとり最大測定電流0.8192Aで我慢する
- 1mAでの測定誤差80%~で我慢し最大測定電流3.2A~をとるか
二者択一、自分の一番の目的はチューニングで電池駆動時間を長くすることなんでたぶん前者がいいかな。